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右膝リウマチ性膝関節炎・関節鏡視下滑膜切除術

2002年1月22日(火曜日)

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14:00 緊張感もなく、点滴2本目を打たれながらお部屋の人達と喋っていると、看護婦さんが来て
『手術室には14:40に降りるので、今のうちにトイレ行って、これ(手術着)着て準備しててね〜』。
お、いよいよか〜っと、点滴棒を持ってまだ歩ける感触を味わいながらトイレへ。
14:15 ストレッチャーが部屋に搬入された。
前回はT字帯だったけど、パンツはいてて良いよってコトで。良かった〜(^-^;
自らストレッチャーに乗り、時計を見るとまだ14:25『ちょっと早いけど行きましょう』。
ちょっとそこまでって言う感じで『行ってきま〜す』っと部屋のみんなに挨拶して、
オペ室のある2階へ行くエレベーターに向かった。手術室の入口でお姉ちゃんとお別れ。

自動ドアを抜け、もうひとつのオペ室のドア越しに私の名前を言い、
病棟の看護婦さんから手術室の看護婦さんへと引き渡される。
『あ、メガネ・・・』っと言われ『手術中のモニターを見て良いっと言われてるので』っと。
病棟から乗って来たストレッチャーから、またストレッチャーへと移動。
1、2、3っというかけ声もなく、自ら頭からズリズリとベッドに乗り移る。
ストレッチャーでいざオペ室に運ばれて行く途中も、辺りをキョロキョロ見渡しながら、5番のオペ室へ。
自動ドアが開き、うす〜いグリーン色した壁に六角形な作りの、比較的こじんまりとした部屋。
ドラマで見るようなポツンと置かれた手術台と、まぁるいライトもドデ〜ンっと。
そして、またまたストレッチャーから手術台に乗り移ることに。
今度は手術着を脱ぎながら、またもや自らズリズリと移動して行った。
あったかいタオルをかけられ、まさにまな板の鯉状態。
左腕に点滴、右腕に血圧計、胸には心電図。右横に心電図計のモニターが取り付けられていく。
その時、看護婦さんに“手術の様子を見たいって言う人なんて今までいます?”っと聞いたところ
『滅多にいないかな。音も聞きたくないから寝かせてって人がほとんどだから』っと。
すんません、変わり者で・・・。

オペ室には、本当は執刀するはずだったH先生と、
内科のRA医としてベテランDrに付いていた整形医のK先生もいる。
そして、主治医のO先生が慌ただしく息をきらしながら入って来て
『はい〜。いよいよですね、あ、何かイメージ違うと思ったらメガネかけてたんだ。本当に見るの?』と。
え〜見ますとも!っと言う感じで笑顔で答えた。って言うか、緊張すると私はニヤけてしまうらしい。
いや、緊張ではなく、本当に楽しかったのか?自分でも本心はよくわからん。
幸いにして、私の左側の視界に壁掛時計が見えた。しっかりと覚えておかなきゃっと気を引き締めた。

15:00 腰椎麻酔の準備に入り、横向きになって、エビのように身体を丸める。
麻酔科の人ではなく、H先生かK先生が脊椎を探っている。
何度も消毒され緊張の一瞬。グィ〜っと押されるような鈍い痛み。
グイグイ針を入れられ、麻酔液が注入されていった。
前回とは違い、こう膜外麻酔はしないため、適量の麻酔を入れたらおしまい。
この麻酔がかかるまでの時間が長い・・・。
腰のあたりがナマぬる〜い感覚になって、5分経過、10分経過・・・っとカウントされていく。
水をつけた脱脂綿を左の頬に当て『この冷たさはわかる〜?』っと。
『じゃ〜これは〜?』っと左足の先に当てられると『わかります』っと答えた。
Drが“え?”っという感じで、もう一度頬に当てられ、足にも当てる。
『ちょっと冷たいです』っと再度答える。
看護婦さんが『先生・・・そちら側ではないですよ』っと。脱脂綿を当てる足を間違えていたのだった!!
引きつった笑いの中、右足に当てると何の感触もない。触っているのさえもわからない。
今度は脱脂綿から針に変わって、同じように頬に刺された。痛いっちゅうねん!
右足の先からどんどん上に上がって行って、お腹のあたりで何かを感じる程度。

少し麻酔の時間をおいてると、K先生が『もしモニター見て辛くなって来たら遠慮なく教えて下さいね。
かっこいい先生が3人いるので・・・その時はまずは僕を見て下さいね』っと優しく声をかけられた。
私を含め、冷めた笑いが手術室に響いていた・・・。
そのK先生が尚も私に聞く・・・『視力どれくらい?』っと。
“裸眼だと0.03とかで全然見えないんです。メガネかけてもそんなに視力良くないんですけど〜”
『それでモニター見えるの?』“たぶん大丈夫だと・・・”と至って普通に喋っていた。
実にリラックスした雰囲気は続き、主治医のO先生がH先生に『君、パンツ見えてるよ』って。
手術室の看護婦さんもみんな大笑い。こんな和やか中、本当に手術が始まるのか〜?っという感じだった。

引き続き、今度はO先生自ら右足をチクチク刺していき、胸の付近まで上がって来た。
今度は麻酔が上がり過ぎたようで、ヘッドアップと言って頭を高くされた。
何度も繰り返し、やっと準備OK。エビのように横向きになった私をまっすぐに体位交換。
でも、思うように全く身体が動かない。
右足は全く感覚なく、左足は感覚は若干あるけどしびれてる状態で、お尻も浮かせれない。
自由に動くのは腕くらい。先生や看護婦さんが“おっこらせ”っと動かし、
お腹の付近からグリーンのシートで見えないように仕切られた。
が、シートのちょっとした隙間からシンクロ選手のように、まっすぐ伸ばされている私の右足が見えた。
でも、私には何の感触も感じられない。O先生が気付き『自分の足じゃないようでしょ』っと言いながら、
足をグイグイ自由自在に動かして消毒しまくっている。
そして止血のために、強力ゴムで太ももの付け根付近から縛ってる模様。
この止血バンドが術後、ものすごい虐待を受けたようなアザになったのだった・・・。

『これから少し寒くなりますから〜』っと看護婦さん。
オペ開始直前、オペ室を急激に冷やすらしい。
こっちはパンツをはいただけの裸で、タオルケットをかけられただけ。
始まる前に、ブルブル震えて来た。
寒さのせいなのか、麻酔のせいなのか、恐怖で震えてたのか・・・?

15:52 いよいよメスが入れられた(らしい)→何せ感覚がないもんで。

O先生が“じゃぁ〜ビデオ録画して”っと。
ホワイトボードに書かれた今日の日付けと私の名前、カルテ番号、
手術名“右膝リウマチ性膝関節炎 関節鏡視下滑膜切除術”を
1センチ程の大きさの関節鏡(カメラ)で映した後、その関節鏡が私の膝に注入されていった。
生水(せいすい)っというきれいなお水を流し込みながら、管チューブで吸い取っていき
滑膜を取り除く前に、膝に入ったカメラをグリグリ回しながら、丁寧に説明してくれた。
『どう?見える〜?』っとO先生。わざわざモニターを私が見えるように左側に寄せてくれた。
私が見えても肝心の先生は見えるんかいな?って思いつつ。思っていた以上に、映像がクリア。
実際に自分の関節の中に入ったようで、思わず“わぁ〜すご〜い!!”っと感動しまくった。
出産を経験した方がよく“神秘的”っという表現をするけど、
出産経験のない私にとっては、自分の関節の中がまさに“神秘的”だった。
思っていた以上に全然グロテスクではなく、南国の海の中にいるような世界なのだ。
あ、海で溺れたことはあっても、潜ったことはないけれど。そんなイメージってハナシ。

『ココが大腿骨で、赤いのが大腿四頭筋・・・』
・・・筋肉は、教材にあるように本当に赤かった!!
『白いペラペラしてるのが半月板・・・』
・・・っと言いながらペラペラを動かしてるDr。
半月板って、フカヒレみたいだった(笑)
『ゆらゆらワカメのように白く揺れてるのが滑膜で・・・』
ところどころ毛玉のようになってるモノや、黄色いモノもあり思わず聞いてみた。
“それなんですか〜?”
『滑膜の固まりと、黄色いのは脂肪が付いた滑膜だよ』って。
膝の裏側までカメラを入れていって、一通り関節内をチェックしたあと
『じぁ〜そろそろはじめましょう』っと。

先に滑膜の映像を見る(出来ればこのページを読んだ後に見て欲しい)

フラッペを食べる時の先端が半分に切れたトゲトゲしたスクリュー状の器具を使って
ガリガリと芝を刈り取っていくように、私の滑膜くん達は取り除かれていった。
中には、軟骨にへばりついている滑膜もあった。軟骨はところどころツヤのないガタガタになっていて
『レントゲンで見るよりもツヤがないですね〜』っと言いながら、O先生の手は動いていた。
大きな固まりは、ハサミで切っていき、掃除機のように吸い込まれて行った。

左横にあるモニターをずっと見続けて、1時間を越えて来るとさすがに首が辛くなって来た。
左手には点滴、右腕は血圧計を付けていて、手を広げてると肘が辛いので、
胸の付近に置いてたんだけど、同じ体勢が辛くて。静かにじりじりと動かしてた・・・。
寒かったのがウソのように、どんどん暑くなってくるし。何故か患者の私が汗をかいていた。
同じ頃、お腹も空いて来たのがピークになり、お腹が鳴らないかも気になっていた。

途中、スクリューの動きが遅くなってるな〜っと思ったら、
O先生からH先生に変わったらしく、ボソボソ説明しながらやっていた。
まっちょっとくらい良いかっと思いながら黙って見ていた。
いつしかO先生に戻り『生水22番用意して』っと言ったかな。
ちなみに生水は1リットル位のパックに、私の頭の上の方に釣り下げられて何度も交換していた。
少なくても10本以上使ったと思われる。
『ラストで〜す』っと看護婦さんの声に『えっもう?』っとO先生。
カメラを抜き、生水を流し込んでいたチューブも抜かれ、17:37頃パチンパチンという音が。
“あぁ〜縫ってるのか”っと思いながら、周りではどんどん片付けられていくのを冷静に見ていた。
縫い終わると、傷の部分にガーゼをたっぷりと当てられ、グルグルと右足全体を包帯で巻かれていった。

お腹の付近から仕切られていたグリーンのシートを引き裂く瞬間、
まるで何かが生まれたような感じでおかしかった。
でも、そのシートを取り除かれた時、初めてフラ〜っとめまいを感じた。
麻酔が今頃一気にやってきたっという感じ。でも、すぐに治まった。
片付けている時O先生に“ずっと見られていてやりづらくなかったですか?”っと聞いたところ
『すっごいやりづらかったよ!途中で“あ!!”っとも言えないし。
最初と最後だけモニター見せて、後はメガネ外してやろうと思ってたけど、すっかり忘れてた』っと。
看護婦さんに『じゃぁ〜病室に戻る時呼んで下さい』っと言い残し、Dr達はオペ室から消えて行った。

すると、今まで無音だったオペ室に、音楽が聞こえて来た・・・。
何の曲だ〜?っと必死に耳を傾けていたらSMAP『SHAKE』
続いてB'Zの曲、徳永英明『夢を信じて』ブルーハーツ『リンダリンダ』モー娘『ピース☆』
のちに戻ってきたK先生とH先生がブルーハーツの時に『この曲懐かしいよな』っと言っていた。
これらの選曲は、たぶんO先生の好きな曲なんじゃないかと思う・・・。
SHAKEを初めとする曲は、私も好きな曲達だったから“おっしゃ!!”って思えた♪
オペが終わってから“おっしゃ!!”って思うのもナンだけど。

それらの曲を聞いているうちに30分程経過して、術後とは思えない清々しさで手術室をあとにした。
迎えに来た病棟の看護婦さんに『なんでそんなに元気なの〜?』って言われた(爆)
部屋に戻り、1、2、3っと自分のベッドに移され、O先生に改めて『どうだった?』って聞かれて
“面白かったですぅ、なんか神秘的でした〜♪”って答えたら笑ってた。
お姉ちゃんが術後の説明(インフォームドコンセント)で呼ばれ
『外側半月板の前縁が剥離したので、歩行時に関節にはさまって疼痛の原因になるかもしれない』
っと説明されたらしい。最後の方に半月板をペラペラ動かしてたのは剥がれたためだったのか〜?
そして余計なコトに余談で、私がHPを公開しているっとお姉ちゃんが言ってしまったらしい・・・。
こんなこと書いてるなんて、バレませんように(祈)

時刻を見ると18:25頃。
部屋に戻っても、眠くもないし、麻酔の副作用でもあるはずの、めまいも頭痛も吐き気も何ら問題もない。
それはともかく、ノドも乾いて冷たいもの飲みたいし、お腹も空いた〜!!
テーブルの上には夕食が置かれてあったが、術後3時間飲食は一切ダメ。
21:30までガマンか〜っと、しょんぼりとおとなしくしていた。
その間ヒマだったので、無事生還の報告を自分のBBSにカキコした。

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DATE: 1月22日(火)19時05分20秒
TITLE: 無事終了
NAME: く〜みん@術後

15:52にメスを入れ、17:35過ぎに終わりました。
ず〜っとモニター見てたけど、おもしろかったです。
グロテスクじゃなく、神秘的というかんじ。

まだ麻酔が効いてるからわからないけど、
半月板に傷がついてる恐れがあるとのこと。
これからが本当の意味で本番なのかも。

とりあえず、今は元気です!!
無事生還の報告でした。

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消灯時間になり看護婦さんに“まだ飲んだりしちゃダメですか〜?”っと聞いてみる。
足を除いた箇所がだるくて、痛み止めのロブが飲みたかったから。
ちょっと待って〜っと言われたが、なかなか来ない・・・。
22時頃、点滴が終わりナースコールを押すと、ごめ〜ん!!と言いながら看護婦さんがやって来た。
レモンウォーターをグィッと飲んで、24時間振りのロブも飲みホッとする。
食べれるようになったら食べなさいっとお姉ちゃんが置いていったイチゴ5粒と、
夕食に付いてきたバナナをペロリと平らげた。
とりあえずお腹も満たし、寝た・・・。

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